みなさん、こんにちは、サイト管理人のkoutakakahoです。
先日、東京アニメセンター(DNPプラザ)で行われた、人気イラストレータLAMさんのトークイベントに参加してきました。イベントページ
その時の様子をお伝えしていければと思います。
同時に、DNP一階で開催されているVRゲーム「東京クロノス」のカフェにも行ってきた感想も載せています。
同時にどうぞご覧ください。
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東京クロノスとは
「東京クロノス」とは、2018年に発売された日本初のVRアドベンチャーゲームです。
今年の3月「アニメジャパン2019」というイベントに参加してきたのですが、その時から気になっていました。
まだ、未プレイなのですが…。
ですが、PSVRが手に入ったら早速やってみたいと思います!
#LAMのイラスト術【前半】
「#LAMのイラスト術」は、7月6日の土曜日の14時から東京アニメセンターで行われました。
残念ながら会場内は撮影禁止だったのでほとんど写真はないのですが、文章で様子をお伝えできればなと思います。
イベントは前半と後半に分かれていました。
前半は、「東京クロノス」に関係する話、後半はLAMさん自身のパーソナルワークに関するお話でした。
前半の内容から触れたいと思います。
LAMさんと一緒に登壇されたのは、デザイナーの加藤さん。
LAMさんと加藤さんは美術大学で知り合ったそうです。
大学に入学して間もないころ、「俺、加藤っていうんだ。よろしくな!」と親しげに語りかけてきたロン毛の男が加藤さんだったそうです。それからはずっとお二人で同人活動をつづけているそうです。
トークイベント中の様子を見てもすごく仲が良いことが伺えました。
さて、お二人は同人サークル「雷雷公社」を運営していますが、この名前は「電電公社」(現NTT)のパクリ…ではなくLAMさんがもともと雷のマークが思い入れがあってそれをサークル名に取り入れたいという希望があったからだそうです。
なんで雷に愛着があったかというと、「うる星やつら」のラムちゃんにLAMさんの方言が似ていたことから学生時代に「ラムちゃん」と呼ばれていたためだそうです。LAMさんのおちゃめな性格も影響していると思いました。
さて「雷雷公社」はコミティアで2015年に「キュートピア」を出して以来同人イベントに出店しつづけているそうです。
そのころは今ほど知名度がなく本当に趣味としてやっていたそうですが、ここ2,3年でイラストレータとして名前が知られるようになってきました。
そして去年「東京クロノス」の仕事をやらないかという声が柏倉監督(東京クロノスの監督)からかかった際、思い切って勤めていたゲーム会社をやめることにしたそうです。
今回「東京クロノス」の仕事を手掛ける上で意識していたことは「一人でも多くの人に届ける」こと。日本語版のみならず英語版・中国版にも対応しているということで”世界と勝負するうえでとっかかりになるような”ビジュアルを目指したそうです。
一番描きやすかったのは東国ユリア。顔のあたりに化粧やアクセサリをつけるのがLAMさんのスタイルなのですが、一番自分らしさが出ているそうです。
一方難しかったのは、主人公である櫻井響介。できるだけ中性的なデザインを目指したそうですが、難産だったとのこと。
LAMさん曰く、キャラデザは「引き算」なんだそうです。というのもユーザが特徴として覚えられるのは一つ二つだけ。だからできるだけわかりやすい要素、覚えやすい要素だけを残すように心がけるべきなんだそうです。
そういう意味でLAMさんが参考にしているのは、「デュラララ!!」などを手掛けたやすだかずひとさんのイラスト。
もう一つ挙げられたいたのは、「ポケモンシリーズ」のジムリーダ。一目見ただけで特徴がわかるキャラデザインをしているからだそうです。
確かに、ジムリーダは印象深い人物が多かったような気がします。そんなところまで気を使っているのかと驚きでした。
さて、ここで司会の人が「イラスト術ということで上達法なでもあるといいですね」と言ったのでLAM流のイラスト術の史伝が始まりました。
昔は、LAMさんのイラストは本当にへたくそだったそうです。それも謙遜などではなく、本当に人に見せられないレベルだったとのこと。
でもひたすら描き続けた結果、今ではプロとしてお仕事をいただける程度にはなることができたというのです。
その言葉がどこまで本当かは私にはわかりませんが、「描けば、うまくなる」という言葉は心に深く残りました。
もう一つ重要なこととして挙げられていたのは、「審美眼」。
そうこうしているうちにあっという間に一時間以上過ぎてしまいました。ここら辺で一回目の審議応答タイムが設けられました。
一つ目の質問は、「東京クロノスのキャラクターのお気に入りのところは?」というものです。
それに対しての答えは、まさかの「下着」。
次の質問は、「プロデューサとのやり取りはどうだったのか?」。
今回プロデューサはほぼ自由にイラストをやらせてくれたそうです。そして、先述の下着もゲーム内で見れるように、とLAMさんは懇願したそうですが大人の都合でダメだったとのこと。
発売されている東京クロノスの資料集にも下着は乗っていないそうです。LAMさんがそこまで推す下着というものがどんなものか非常に気になりました。
「どのように練習しているのですか?」というのが企業の人からの質問でした。
それに対してLAMさんは「会社に勤めていたころは一週間に一枚、絵が描ければいいほうだったが、フリーランスになってから仕事の量が激増し、毎日一枚仕上げないといけなくなった。そこで毎日「課題」を自分で決めて達成できるように意識した。」のだそうです。
「ただ描くだけではなく、考えながら描くことが大事」。
まったく身に染みるアドバイスでした。
#LAMのイラスト術【後半】
休憩もなくそのまま後半の部に入りました。
後半の部の主な話題はLAMさんのパーソナルワークのことです。
LAMさんはプロでありながら同人イベントにも積極的に参加しています。
その理由として挙げられていたのは、「自分たち(雷雷公社)のコンテンツを持ちたい」。
というのは、イラストレータは基本的にお客さんの依頼を受けて作品を制作するのでその制作物を自分のものとは言えないところがあるのだとか。
”自分たちが作った”コンテンツが欲しいという理由は、プロならではの理由ですごいと思いました。
ただ、同人活動をするには忙しすぎて自分一人では準備ができない。だからデザイナーの加藤さんのような信頼できる仲間に作業を振り分けることで同人活動を続けられているそうです。
また、同人誌を出すときにはLAMさんは並々ならぬこだわりを見せると、デザイナーの加藤さん。
そのわけを司会者に聞かれるとLAMさんは「わざわざこんなイベントに足を運んでくれる人のためになにかお返しをしたい」。
雷雷公社の同人誌のお値段は1000円均一ですが、印刷代やインク代でトントン。というのも特別なインクや紙を使っているからだそう。
LAMさんのその発言に対し加藤さんは「原稿を上げるのが遅すぎるから(短時間の印刷は料金が跳ね上がるから)」とツッコミを入れていましたが、相当こだわって同人誌を作っていることが伝わってきました。
いま手掛けているのは「Project-KAGURA」というプロジェクト。実はキービジュアルを作ったはいいものの中身はまだ考えていないそうです。
ですがプロジェクトがどのように展開していくのかが非常に楽しみですね。
さてイベントの時間が終わりに近づいてきてLAMさんが最後にイラストの上達で大事なことと挙げられていたのは「寝る」ことでした。
LAMさんは多い時で1日10時間寝るそうです。たとえ締切が明日だとしても眠くなったら寝るとのこと。そのわけは「今日の自分と明日の自分は違うと思っているから。」つまり、寝て気持ちを切り替えることでかえって作業がしやすくなるということでした。
イラストのように突き詰めればいつまでも時間がかかってしまうことに関しては、気持ちの切り替えが大切だということだわかりました。
さてイベントも時間が迫ってきて最後の質問の時間になりました。
質問の一つ目はデザイナーの加藤さんに向けてのもので「LAMさんのイラストをデザインするときに意識していることはなにか」というもの。
この質問に対し加藤さんは、「自分はイラストに対してデザインはないほうがいいと思っているので、できるだけイラストを引き立てられるように意識している」とのこと。ただ、「場合によってはデザインを前面に出すこともある」ということでした。
二つ目の質問は「東京クロノスの製作のなかで一番難しかったことはなにか」。
LAMさんは今回前職でゲームのモデルの監修をしていたことをいかして今回モデリングのチェックをしていたそうですが、PC譲渡VR上でのキャラクタの見え方がかなりちがうのが難しかったそうです。
VRでゲームをつくるときに大変参考になる情報でした。
この質問を最後のトークショーは終わりました。LAMさんと加藤さんが立ち去る中会場は拍手で沸き立ちました。
LAMさん、加藤さん、どうもありがとうございました!
【追記】
こちらの東京クロノスのノベライズを担当された小山先生もいらっしゃっていました!
すごく面白いとのことだったので、気になりますね!
東京クロノスカフェ
さて、イベントの終了後、DNPプラザの一階で開催されていたカフェにも行ってきました。
その時の写真を何枚か紹介したいと思います。
こんな感じにキャラクタのアクリルパネルが各席に飾っていました。
こちらは東京クロノスのキャラクタや世界観の説明している展示でした。
「私は死んだ。犯人は誰?」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回東京クロノスのイラストを手掛けたLAMさんのトークショーということで行ってきました。
LAMさんと加藤さんの誠実な人柄が伝わってきてすごくよい時間を過ごすことができました。
東京アニメセンターでは、これからもいろいろな企画があるようです。そちらに参加したときはこのブログで報告していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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