こんにちは。サイト管理人のkoutakakaho(@anime_activity)です。
今回は『ヤマノススメ』サードシーズン第3話で登場する飯能アルプスに登ってきました。
今夜のヤマノススメ3話、低山の割に、体力的にも、ルートの不明瞭さ的にも、眺望的にもやたらハードと名高い飯能アルプスに登ります、どういう絵になっているのかぜひご覧ください・・・! pic.twitter.com/xKSLzLFFC5
— しろ (@siro700) July 16, 2018
▲原作者のしろさんのツイート
今回はその時の様子を紹介していこうと思います。
飯能市内の聖地巡りが一通り終わった方は、次のステップアップとしてぜひ挑戦するのがよいと思います!
それでは、こちらからどうぞ!
飯能アルプスとは
飯能アルプスとは、天覧山から伊豆ヶ岳へと続く稜線(山の峰から峰へと続く線)の山々のことです。
ヤマノススメサードシーズン第3話「飯能にアルプス⁉」に登場し、あおいが富士山再挑戦に向けて体力作りをするために登りました。
『ヤマノススメ サードシーズン』第3話のあらすじ&場面写真を公開!
原作では第7巻第50合目「アルプスってなに?」で登場します。
飯能市内にある低山ではありますが、全体的に道が入り組んでいて見通しも悪くアップダウンが激しいため初心者向きではないといわれています。
実際、飯能市内の山々では遭難者が毎年出ています。
あんな近くの山で普通に起きてるとは…
改めて気をつけなければと思う。 pic.twitter.com/IABA1phj9w— Hillsamit(丘の頂上) (@near_akasuji) April 6, 2020
飯能アルプスに属する天覚山でも令和2年に道迷い、令和1年9月には重傷を負った方もいます。
必ず準備をしてから登山に臨むようにしてください。
私も登山に関しては初心者なので、
- 早めに登り始め、暗くなる前に降りる(15時ごろ)
- できるだけ天気のいい日を選ぶ
- 飲料水・食料は十分な量を持っていく
ということを意識しました。
ですが結局持参した水が重くて序盤にへばってしまったのですが…。あおいちゃんと同じ過ちを繰り返してしまいました。
これに関しては慣れだと思うので多すぎず少なすぎずのちょうどいい分量を各自で考えてください。
ヤマノススメ聖地巡礼飯能アルプス編
さてここからは実際の聖地巡礼の様子を書いていこうと思います。
サードシーズン第3話「飯能にアルプス⁉」であおいが辿ったルートは次の通り。
(東飯能駅~)西武秩父線東吾野駅~天覚山~大高山~子の権現(~吾野駅~東飯能駅)
カッコ内は作中では描かれていませんが、最寄り駅なのでこのルートをたどったものと思われます。
ただ、実際の巡礼は大高山を下ったところでスマホの充電がなくなってしまい地図アプリが見れなくなってしまったので、子の権現(ねのごんげん)まで行くことは断念しました…。
ということで実際に行ったルートは以下の通り。
飯能駅~東吾野駅~天覚山~大高山~吾野駅~飯能駅
ただ、子の権現まで行きたい方も途中まではこのエントリーのルートで行けますので参考にしてください!
池袋駅~西武秩父線東吾野駅
さて出発はいつものように西武池袋駅から。
9時ごろに池袋を経ち9時50分ごろに飯能駅に到着。
飯能駅で西武秩父線に乗り換えて4駅、20分ほどで東吾野駅に到着しました。
ただ、東吾野駅周辺は店などの施設が全くなく(コンビニもありません)買い物をするならば飯能駅の改札内にあるファミリーマートなどで済ませておきましょう。
東吾野駅周辺~天覚山
さて、まずは東吾野駅周辺の聖地スポットを回ります。
改札を出たところすぐに、あおいがペットボトルを買った自販機がありました。
同じく改札を出てすぐのところに「ユガテ」の看板もあります。
降りた側とは反対の方へ踏切を渡って向かいます。
改札の裏手にあるこの写真の小道を進んでいくと線路を渡れます。
線路を渡ると天覚山の標識が見えました。
この写真の通り、右側に進んでいきましょう。
「物語のある散歩道」と書かれた標識。横の天覚山の矢印の方向へ進みます。
手書きの標識。ここは左に曲がります。
そして道なりに進むと写真のように山の方へ進む道が見えてきます。
正面の桜の木が見えるほうへ進んでいくと登山道に入ります。
一瞬私道かと勘違いしましたが、そのまま進んで大丈夫です。天覚山の登山道に入れます。
入ってすぐの景色はこんな感じです。
一つ目の標識はアニメにも出てきたもので、「沢筋コース」と「尾根コース」に分岐する地点です。
本編であおいは、尾根コースは難易度が高いから「沢筋コース」を選んでいましたが、実際「尾根コース」は中級者向けのコースとされていますので初心者のかたは左の「沢筋コース」を進みましょう。
実際私も「沢筋コース」の方を進むことにしました。
ただ、「尾根コース」の方のショットも撮影したかったのでちょっとだけ「尾根コース」の方も見ていくことに。
分岐から歩いてすぐのところにここなちゃんが座っていたむーまくんのベンチがあります。
ただ、残念ながら「へびいるよ」の看板を見つけることはできませんでした…。
どなたか看板のありかを知っている人がいればコメント欄などで教えていただけると幸いです。
さてむーまくんのベンチを撮り終わったので分岐にもどり「沢筋コース」を進むことに。
本編で描かれていたような小高い木々に囲まれたうっそうとした森の中を進んでいきます。
あおいが「岳人の歌」を歌いながら歩いていたぐらいなので、最初の方は結構楽です。
ところどころに標識があったりもしますが、かすれていたり字が見えなくなっていて読めなかったりします。
ですから、地図や地図アプリは必ず持っていくようにしておきましょう。
分岐地点から5分ほど歩くとこの施設に到着。
後から調べてみると、「長尾坂配水場」という施設らしいです。
ここでいったん一休みしていると、トレイルランをしているらしき人が追い抜いていきました。
多分、天覚山はトレイルランの練習用の山としても使われているのだと思います。
さて、ここからが本番です。
初心者にはかなりきつい登り道がずっと続きます。
あおいも軍手を持ってきていましたが、岩場なので軍手も持って行ったほうがいいと思います。
私はかなりここがきつかったです。
急な登りなのに加え、石が足元に転がっていて歩きづらいです。
さらに倒木もおおく、乗り越えたりどけたり避けたりしながら進む必要があります。
あおいちゃんが途中で休んでいた大きい岩で休憩。
ここまで1時間弱かかりました。
その後も数歩進んだら休む、数歩進んで休むを繰り返して結局1時間半ほどかかって大覚山頂上に到着しました。
ただ、休日ということもあってかかなり多くの人とすれ違ったので(多分20人ぐらい?)道に迷うことはありませんでした。
天覚山頂上
天覚山の頂上は結構見晴らしがよいところです。
飯能の市街地やほかの山々を見通すことができます。
作中のカットに合わせてもう一枚景色を撮影。
写真ではわかりづらいのですが、手前の標識には「東峠経由久須美峠」と書かれており、道が続いています。
ゴミは必ず持ち帰りましょうの看板。
天覚山は標高445メートルだそうです。
あおいちゃんがへばっていたベンチで私もへばりたかったですが、先客がいたので流石にやめました。
ここなちゃんと偶然遭遇した時のショット。
ちょっと腹ごしらえをして休憩したのち登山を再開しました。
大覚山~大高山
大高山までの道のりは、きつい登りこそありませんが細かくアップダウンがずっと続きます。
景色も悪いのでずっと歩き続けるしかありません。かなり退屈です。
私は前日にタブレットにダウンロードしてきたヤマノススメの曲を延々リピートしていました。
とはいえ、この日は休日だったので登山の人やトレイルランの人も多かったですね。
平日はほぼ人がいないそうなので、静かに山に登りたい人は平日に来るのがいいと思います。
あと、大高山に行くまでは道が入り組んでいて(林道などがあるそうです)分岐が分かりづらい箇所がいくつかあります。
そういう時は木に括り付けられているリボンがある方に進むようにしましょう。
また、リボンがなくなっていたらまず道を間違ったと思って間違いありません。そういう時は分岐地点まで引き返すようにしましょう。
そのまま進んでしまうと遭難の可能性もあって危険ですので。
なんやかんやで途中の休憩をはさみながら1時間ほどで本編に出てきた大岩に到着しました。
ここも休憩するのに十分なスペースがありますが、今回は休憩しませんでした。
大岩からは30分ほどで大高山頂上に到着しますので頑張りましょう。
大高山
天覚山頂上から1時間半ほどで大高山頂上にたどり着きました。
ですが、天覚山とは違って見晴らしは全然よくありません。
あおいとここなちゃんがこしかけていた木です。
頂上の標識があるので頂上ということはわかりますが、景色がよくないのであまり実感がわきませんでした。
標高は493メートル。天覚山よりは高いです。
ここでも食事と水をとりました。気温も結構高かったこともあってかなり水を消費しました。
多分1.5リットルほどは持参していったほうがいいと思います。
大高山~吾野駅
本当は子の権現(ねのごんげん)まで行きたかったのですが、思ったより時間がかかってしまった上に地図アプリが使えなくなってしまったため行くことは断念。
エスケープルートをたどって東吾野駅に向かうことにしました。
大高山頂上からまっすぐ進んで30分ほどすると道路に出ます。
写真ではわかりづらいのですが、写真を撮っているのが今来た道、奥に見えるのが今から向かう道です。
道路を歩いても多分下に降りれると思いますが、時間がかかると思うので奥の道を進んだほうがいいと思います。
標識に前坂方面と書いてあるあればオッケーです。その道を進みましょう。
山道を歩いていくとまた分岐点が出てきます。そこの標識の吾野駅の方向に進めば吾野駅近くに下りることができます。
子の権現まで行きたい場合はそちらの標識に従っていってください。
標識のある分岐点からさらに30分ほどで麓まで下りることができます。吾野駅には1時間に2,3本ほどしか電車が止まらないので駅前の自販機や個人商店などで時間をつぶしましょう。
駅前にはベンチがたくさん置いてあるので座って休憩できると思います。
ユガテとは?
ヤマノススメ本編で「ユガテってなに?」とあおいちゃんは疑問に思っていました。
実は、ユガテとは集落の名前だそうです。
ユガテを通ってきました。
山の中の集落で奥武蔵の桃源郷とも云われております。#ヤマノススメ pic.twitter.com/Wv9UCKLD1Z— YOU2- (@you2_m) August 5, 2018
実際に人が住んでおり、上のツイートにもあるように「奥武蔵の桃源郷」とも呼ばれているそうです。
コチラのブログ「工場長の山ばっかり、、、酒ばっかり。。。」様によりますと、ユガテの名称の由来の説は3つあるそうです。
【説①】
昔々、この地と草津の地では、毎年ジャンケンをして勝った地の方に湯が出た。
ところが、ある年からこの地はジャンケンの負けが続き、湯の確保が出来なくなった。
ジャンケンに勝って湯が出るようにと願って「湯勝手=湯ヶ手=ユガテ」になったという。【説②】
ここには昔、湯が沢山出たが、ある年、湯が天に昇ってしまい湯が出なくなってしまった。
そこでこの地は「湯ガ天=ユガテ」となったという。
この地から600m位うえに、湯の花とともに湯がブツブツ出ていたところがあるという。【説③】
昔、この地には、湯が天に届く位湯が出ていたので「湯ガ天=ユガテ」という。
どの説も「湯」に関係があるところをみると、昔は本当にお湯が沸いたのかもしれません。
なんにせよ、なぜカタカナ表記なのかは謎のままです…。
最寄り駅は東吾野駅です。私も機会があればぜひ行ってみたいものです。
(参考)
https://hkuma.com/bike/yugate.html
1989年にユガテを訪れた方の感想が載っています。その当時から秘境だと言われていたようです。
30年もの時が経ってからアニメで取り上げられるとは因縁めいたものも感じます…感じません?
(追記)
2021年9月発売の『ヤマノススメ』原作第21巻に「ユガテ」にあおいとひなたが行くエピソードが収録されています。こちらもあわせてどうぞ。
9月10日、ヤマノススメ21巻が出ます・・・!今回はユガテや水晶山、茶臼岳、ほかにまだ出ていないあと一座に、登ります!興味ありましたら是非ご覧いただけますと・・・!https://t.co/Ejn2k9dqLy pic.twitter.com/NTDcvUfevl
— しろ (@siro700) August 27, 2021
飯能アルプス編まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はヤマノススメサードシーズン第3話で登場した飯能アルプスに挑戦してきました。
天覧山や多峯主山と違って、準備が必要な山でした。
挑戦される方は電車の時間や当日の天候のリサーチ、飲料水や食料、軍手などの準備をしっかりした上で挑戦してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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