コロナの影響で全国的に観光客が激減し、観光収入に依存する地方自治体は大打撃を受けています。
さらに7月に入ってから続く大雨によって、九州南部や中部地方などが大きな被害を被っています。
それはアニメの聖地も例外ではありません。
7月から放送が再開される『放課後ていぼう日誌』の舞台である熊本県芦北町では、豪雨による災害に見舞われ現地に住む原作者が被災するという状況が発生しています。
家族全員安全な場所に避難できました。皆様ご心配おかけしました。HDDはなんとか持ち出せましたが機材は全て失い復旧もいつになるかわからない為、やむを得ず休載とさせて頂きました。1日も早く連載再開できるようにがんばりますので、これからも「放課後ていぼう日誌」を応援よろしくお願い致します。
— 小坂泰之@6巻発売中 (@ysyk_kosaka) July 10, 2020
そんな苦しい状況が続く中、一部の商店街や地域産業を支援するクラウドファンディングが立ち上がっています。
今回からは、そんなクラウドファンディングの中でもアニメの聖地で行われているクラウドファンディングを取り上げてみたいと思います。
この記事では、埼玉県飯能市(『ヤマノススメ』)関連のクラウドファンディングを紹介します。
飯能エールプロジェクト
飯能市出身の髙橋有理沙さんが立ち上げたプロジェクトで、市内の事業者約170店舗が参加しています。
『ヤマノススメ』で登場する「タイムズマート飯能店」さんや「夢彩菓すずき」さん、飯能駅構内にある登山用品店「ひだまり山荘」さんや駅前の「珈琲館飯能店」など、ヤマノススメに関連するお店が多く名を連ねています。
(タイムズマートの店長さまが作ってくださった参加店舗の地図です)
リターンとして
- 支援金額の30%を上乗せして使える商品券(エールチケット、5000円・10000円・15000円・20000円・30000円・50000円)
- 「エールはがき」4枚セット(1000円)
- 「ティッシュボックス」(50000円)
- 「スツール」(100000円)
の4種類がありました。
6月12日から募集を開始し、7月6日に終了しました。
目標金額500万円に対し、9,333,000円を集めました。
飯能の天覧山に行こう!
飯能地域の活性化と魅力の発信を行っている、飯能ロケーションサービスLLP様が主催しているプロジェクトです。
本日よりオープンしました。皆さん宜しくお願いします。#飯能市https://t.co/lBPGsRp7P3
— hanno_LLP (@HannoLlp) June 30, 2020
上の「飯能エールプロジェクト」と違って、「「ヤマノススメ」の聖地を巡って欲しい」と聖地巡礼を明確に促している点が特徴的です。
リターンとして
- ”オリジナル天覧山通行手形”(アニメ「ヤマノススメ サードシーズン」バージョン)
- オリジナルボトル(アニメ「ヤマノススメ サードシーズン」バージョン)
の2品が用意されています。
返礼品のボトル届きました。5種類はこんな感じです!どの色が出るかはお楽しみです!#飯能市#天覧山#飯能河原#割岩橋 pic.twitter.com/NdzTDw1iy8
— hanno_LLP (@HannoLlp) July 8, 2020
支援金額は、5000円のみとなっています。
また、返礼品のオリジナルボトルの絵柄は5種類あるようです。
6月30日から募集を開始し、7月31日終了予定となっています。
本記事執筆時点ではまだ受付中なので、ご興味のある方はぜひ応募を。
実際にクラウドファンディングに参加した人の声
twitter上でクラウドファンディングに参加した人の感想がありましたので、いくつか抜き出してきました。
【飯能エールプロジェクト】
みなさん飯能のお店を是非応援してくださいね!#飯能https://t.co/57GF2vGCpX pic.twitter.com/mvh8qtW749— つったら@飯能 (@tsuttara) June 1, 2020
ヤマノススメ花火を主宰されている方です。
CAMPFIREで「エールを交わそう!飯能エールプロジェクト」の支援者になりました! https://t.co/vcc8lhqOIZ #夢見る人をはじめる人に @campfirejpより
— しょーとかっと△ (@shortcut3) June 12, 2020
飯能エールプロジェクト、ヤマノススメ民が行きそうなところ大抵網羅されてるw
そして酒好きにはカールヴァーン、五十嵐酒造があるし、食事には牛三郎や王記があり、宿でくつろぎたい場合は休暇村や大松閣まである…!隙がねぇ…— 南条刀哉 (@sakage_w) June 15, 2020
確かにヤマノススメ関連の店舗はだいたい網羅されているように感じました。
CAMPFIREで「エールを交わそう!飯能エールプロジェクト」の支援者になりました! https://t.co/xWiAvzLrjI #夢見る人をはじめる人に @campfirejpより
— アニカツ!@アニメ・サブカル情報 (@anime_activity) June 15, 2020
手前みそながら自分のツイートを。
次は「飯能の天覧山へ行こう!」
CAMPFIREで「飯能の天覧山へ行こう!」の支援者になりました! https://t.co/cg36EcQZ50 #夢見る人をはじめる人に @campfirejpより
ヤマノススメファンを大切に思っている企画者の方々に感謝しています。多くの方々が飯能で楽しめたらとても嬉しいことです😊
皆さん参加してみませんか😄— たーしも@ヤマノススメ四期熱望 (@postkort22) July 2, 2020
微力ながら支援させていただきました!
通行手形が楽しみですね🤗#飯能市#ヤマノススメ
CAMPFIREで「飯能の天覧山へ行こう!」の支援者になりました! https://t.co/OkfFR5mwYU #夢見る人をはじめる人に @campfirejpより— Takeshi Ooyama (@TakeshiOoyama1) July 13, 2020
両方のクラウドファンディングに応募した人も結構いるようです(もちろん筆者もその一人です)
アニメ聖地のクラウドファンディングに可能性はあるのか
今回紹介した飯能以外にも、アニメの聖地に関わるクラウドファンディング企画は多く打ち出されています。
どれも今回のコロナショックを受けてのものでしたが、目標金額を大幅に上回る達成率のプレジェクトが多くあります。
そしてそれらの返礼品は、商品券などの地元で使えるものばかりでした。
つまり、自粛要請を受けてなかなか聖地巡礼に行けないファンたちの”旅行欲”を高めるものばかりだったと思います。
アニメの聖地は、直接そのアニメに関連するグッズやイベントを返礼品に用意することができなくてもファンの巡礼意欲を高める返礼品を用意できればクラウドファンディングに成功しやすいことが、今回の取り組みで証明されたといえるのではないでしょうか?
まとめ
今回は、『ヤマノススメ』埼玉県飯能関連のクラウドファンディングプロジェクトを紹介しました。
ほかにも興味深いクラウドファンディングがあったので後日紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。